BL漫画・小説の感想、主婦の日常雑記
2018
「いとしの猫っ毛 番外篇」(雲田はるこ/リブレ出版)読みました~。
ちょっと前に「小樽篇」をご紹介しましたね。本編は一応完結しているのですが、今回は最近出たスピンオフ読み切りが5本入った短編集。やっぱり読み応えがあって良かったです。
東京で小説家兼「またたび荘」の大家さんをしているみいくんと、北海道で会社員をしていた恵ちゃん。ふたりはかつて小樽で幼馴染みとして仲良く過ごし、高校生の頃恋仲に。家庭の事情で離れ離れになった二人は、6年の遠距離恋愛の末、いまはまたたび荘で一緒に暮らしています。
冒頭は小学生時代のふたりでいきなりかわいい!そして、遠距離時代のエピソードに突入します。
遠距離を不安がる美三郎に、ゲイバーのママ、ポン子さんが言う言葉が印象的でした。
遠距離を不安がる美三郎に、ゲイバーのママ、ポン子さんが言う言葉が印象的でした。
「ちゃんと大事な人が元気でいるなら話は簡単」
「今のことだけ見てなさい。過去のことは済んだこと。先のことはわからない事。考えたって仕方ないの!」
何気ない言葉ですが年の功と性別を超越している人の重みがありました。
ほかにも、愛すべきキャラクターたち、美少年のハルくんと元教師で社会人の北原さんの回、火野さんとポンちゃんの片思いがついに実る?回など、もう説明不要の楽しさがありましたね~。
ほかにも、愛すべきキャラクターたち、美少年のハルくんと元教師で社会人の北原さんの回、火野さんとポンちゃんの片思いがついに実る?回など、もう説明不要の楽しさがありましたね~。
そして、なんといっても「Welcome back home」では清水さんとみいくんのお母さんの最後の会話が聞けたことが良かったです。
みいくんのお母さんは、悪気はないけどゲイの息子に「いやだあー」と言って泣くような、ちょっとダメな大人なのですが、もし相手が恵ちゃんだったら?と清水さんに言われたときの答えがとてもよかった。
雲田はるこさんの漫画には、こういうダメな人にも等しく「憎めない」エッセンスを加えてくれるんですよね。そういうところがとても好き。今回も、お母さんはこういう気持ちだったんだなあとわかり少しほっとして、やっぱり2人の乗る車が雪道を遠ざかる場面にぐっときました。
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