忍者ブログ
BL漫画・小説の感想、主婦の日常雑記

2025

0526
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2018

1125

依田佐江美さんの昇と勇気シリーズ、『真夜中を駆けぬける』(シャレードコミックス)は、息の長いファンが多い作品だと思います。1巻が同タイトルで、2巻は『千の花』、今回読んだのは3巻目の『美しく燃える森』です。

雑誌編集者の土屋昇と画家の日比谷勇気は、学生のころ一度破局した過去がある、再燃系恋愛の2人です。しかし、勇気が女性にもてて浮気癖があるため、昔のような嫉妬に苦しみたくない昇は少し距離を置いて、つかず離れずの関係に。しかし3巻ではどっぷり愛し合っていますけどね(笑)

そういう枠組みよりももっと、良いなと私が思うこちらの名作ポイントは、
1.画家の世界観、編集者の世界観をしっかりと深堀りして丁寧に描いているところ
2.何も考えてなさそうな勇気が意外と芯をついた名言や美しいセリフを吐くところ
3.2人のやり取りに細かい笑いがあって、ケンカしてても仲が良さそうなコメディ的な場面が楽しい

ほかにも色々ありますが…絵も繊細で綺麗で好きです。

今回の勇気の私的名ゼリフはこちら

「あなたは傷ついている。なのに傷ついている自分を無視して周りからどう思われているかばかり気にしているんだ。まずちゃんと自分を守ってあげなさいよ」

コレ、昇に言ったわけじゃないんですけど、過去のトラウマに自分で気づかないふりをして、メンタルを病んでいた昇に響いた言葉です。一緒に聞いていた昇にドンピシャだったんですね。自分の気持ちをごまかしていると、身体に不調がでると気づかされます。

それと今回は、勇気がスランプの頃、古美術評論家の塩野女史と美術論を交わす場面が興味深かったですね。
BL関係ないように感じるのですが、登場人物が大事にしている世界観をここまでじっくりていねいに描いているBLはなかなか見ません。それが、ちゃんとラブと絡んで機能していることが凄く素敵だと思います。

PR
Post your Comment
Name:
Title:
Font:
Mail:
URL:
Comment:
Pass: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
隠れBL読み
性別:
非公開
カテゴリー
P R
忍者ブログ [PR]
* Template by TMP