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BL漫画・小説の感想、主婦の日常雑記

2025

0526
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2018

1203
以前、「新庄くんと笹原くん」で紹介した「腰乃」先生の作品です。『部活の先輩に迫られています』のスピンオフなんですけど、『部活の…』はまだ読んでいないんですよね。早く読まねば。(でも、未読でも楽しめる独立した話です)

『俺は頼り方がわかりません(上・下巻)』(リブレ出版)って、タイトルからしてもう何かをこじらせた男子だなあって分かるので、そこに惹かれて買ってしまったんです。予想と期待を裏切らず、ぐるぐるの葛藤を軽快なタッチで熱く描く“腰乃節”がさく裂して楽しいのなんの。

学生時代から優秀で常に頼られる存在だった牧野は、就活に失敗。さらに彼女との初Hで失敗して初めて人生の挫折を味わいます。すっかり人としての自信を無くした牧野でしたが、2年間のニート生活の末、コネで入った就職先の田舎でゲイの青年・清宮に何かと助けられます。

ゲイではない牧野は、清宮の気持ちも知らず色々とデリカシーの無い言動をしてしまいますが、それが却って牧野の頼りないヘタレ野郎ぶりを浮き立たせることになり、コメディタッチが加速。一種のリズム感があって、読みだすとやめられない面白さです。しかも頼られる存在だったなんて面影は全然ありません。

しかし私がより感心してしまうのは、牧野の悩みや葛藤を何かに具現化して描いているところです。夢の中ですが、崩れる道や、どこへ飛んでいくかいつ割れるかも分からない風船を持って飛んでいくところ。究極は、清宮の気持ちも知らずに接していた自分に思い至り、本当の迷路に迷い込んでいる描写でした。

それこそ、人生迷路にはまっている人、相手の気持ちが分からず恋の迷路に入り込んでいる人に読んでいただきたいお話ですよ。
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