BL漫画・小説の感想、主婦の日常雑記
2018
ところで私、年ごろの子供がいることもあり、BL漫画は大っぴらに置いておけない状況です。
つまり隠れBL読みなのですが、たまに買う雑誌の置き場所に隠し場所に苦慮します。
なんであんな辞書みたいに分厚いの…という。
最初に挙げた夏水りつ先生作品が好きで、『アーモンドを七粒』(大洋図書)の1巻を読んでから、電子でも出ている雑誌(「イア・ハーツ」)をついつい買ってしまう日々でした。
しかし、夏水先生の主なフィールドは芳文社の『花音(はなおと)』でして。
『K先生の野獣な愛情』から始まるシリーズの続きが読みたくてですね、しかし、2年くらい前は花音は電子で出ていなかったんですよ。いまも雑誌の発売日より何週間か遅れて電子化されるので、発売日当日に読みたいときは雑誌を買いました。
で、クローゼットの中の、自分のタンスというか衣装ケースの奥のほうに入れてます。
しかし、かさばるしたまるんですよね。仕方なく好きな箇所だけ残して捨てたりしてました。単行本では、微妙に修正されていたりするのでなかなか捨てられなくてですね。
しかし先日それも、いつ見つかるかわからんな~ということで処分してしまいました。単行本は全部持っているし。
今考えると、自分で電子化というかスキャナーで撮っておけばよかったかな?という気がしなくもないのですが。でもそう考えると電子書籍って場所取らないし、タブレットでもスマホでもいつでも読めるし、素晴らしい~。
確認してみたら、(BL関係だけじゃないですけど)200冊近く買っていました。ハハハ。
つまり隠れBL読みなのですが、たまに買う雑誌の置き場所に隠し場所に苦慮します。
なんであんな辞書みたいに分厚いの…という。
最初に挙げた夏水りつ先生作品が好きで、『アーモンドを七粒』(大洋図書)の1巻を読んでから、電子でも出ている雑誌(「イア・ハーツ」)をついつい買ってしまう日々でした。
しかし、夏水先生の主なフィールドは芳文社の『花音(はなおと)』でして。
『K先生の野獣な愛情』から始まるシリーズの続きが読みたくてですね、しかし、2年くらい前は花音は電子で出ていなかったんですよ。いまも雑誌の発売日より何週間か遅れて電子化されるので、発売日当日に読みたいときは雑誌を買いました。
で、クローゼットの中の、自分のタンスというか衣装ケースの奥のほうに入れてます。
しかし、かさばるしたまるんですよね。仕方なく好きな箇所だけ残して捨てたりしてました。単行本では、微妙に修正されていたりするのでなかなか捨てられなくてですね。
しかし先日それも、いつ見つかるかわからんな~ということで処分してしまいました。単行本は全部持っているし。
今考えると、自分で電子化というかスキャナーで撮っておけばよかったかな?という気がしなくもないのですが。でもそう考えると電子書籍って場所取らないし、タブレットでもスマホでもいつでも読めるし、素晴らしい~。
確認してみたら、(BL関係だけじゃないですけど)200冊近く買っていました。ハハハ。
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2018
『美しいこと』(木原音瀬(このはら なりせ)/ 講談社文庫)は、深夜まで一気読みした小説です。BL小説としてイラスト付きで刊行されましたが、さすがの名作。講談社が文庫化し書店で一般の文芸棚に並びました。舞台化もされています。
営業マンの松岡は、元カノが残した化粧品などで美しく女装して街を歩くことをストレス解消にしていました。ところが、美女ゆえに悪漢に絡まれ、困っていたところを助けてくれたのが、なんと同じ会社の冴えない先輩、事務員の寛末でした。寛末は女装した松岡を女と思い込み恋をしますが、松岡は自分が男であることを打ち明けそびれてしまい…。
やがて松岡は、純粋な寛末に惹かれていきます。が、相手が恋しているのはあくまで「女」である自分。つまり本当の自分ではないわけで、誠実であろうとすればするほど絶望に打ちひしがれてしまい、超絶切ない物語が展開します。
このお話の(私的)名作ポイントは、
営業マンの松岡は、元カノが残した化粧品などで美しく女装して街を歩くことをストレス解消にしていました。ところが、美女ゆえに悪漢に絡まれ、困っていたところを助けてくれたのが、なんと同じ会社の冴えない先輩、事務員の寛末でした。寛末は女装した松岡を女と思い込み恋をしますが、松岡は自分が男であることを打ち明けそびれてしまい…。
やがて松岡は、純粋な寛末に惹かれていきます。が、相手が恋しているのはあくまで「女」である自分。つまり本当の自分ではないわけで、誠実であろうとすればするほど絶望に打ちひしがれてしまい、超絶切ない物語が展開します。
このお話の(私的)名作ポイントは、
・ギスギスしたサラリーマンの世界がリアルで、純粋な相手に惹かれていく説得力がすごい。
・相手が見ているのは自分ではないという苦しさと、本当のことを言えば終わる、という葛藤が切ない!
・同性愛者ではない男同士が、いかに恋愛へ発展するか?という過程とラストへの畳み掛けがみごと。
・悪役の上司が憎らしすぎて話を煽る!
まあ、女装した男がわかんないってことあるかよ…と思ったりもしますが、そこは小説なので、心理的な説得力でねじ伏せられます(笑)
”美しいこと”とは、性別は関係なく、人が人を愛する美しさのことかな。予定調和的なラブストーリーに飽きた大人の方に、ぜひ読んでいただきたい名作です。
”美しいこと”とは、性別は関係なく、人が人を愛する美しさのことかな。予定調和的なラブストーリーに飽きた大人の方に、ぜひ読んでいただきたい名作です。
2018
『僕らの食卓』 (三田 織/幻冬舎コミックス)は、家族や食を通して”人にとって大切なもの”を感じられるお話です。子育て中や、子どもの出てくるBLは好きじゃない…という人にも読んでほしい!
一人暮らしでサラリーマンの穂積豊(ほづみゆたか)は、家族に恵まれず人と食事をすることが苦手な若者。会社のお昼は一人公園でスーパーの総菜とサラダ、自作のでっかいおにぎりを食べる日々でした。ある日公園で、飢えた目つきで豊のおにぎりをガン見する幼稚園児くらいの小さな男の子「種(たね)」くんに出会います。
おにぎりをあげると美味しそうに食べる種くん、そこへ年の離れた種くんの兄、上田稔(うえだみのる)が現れて…。豊のおにぎりをきっかけに、一緒に食事をするようになる上田家は、母を亡くした父子家庭。やがて上田家の人々と過ごす時間が豊にとってかけがえのないものになっていきます。
さてこのお話の(私的)名作要素ですが、
・幼い弟、種くんの可愛さと煩わしさがリアル!
・食事は、栄養だけでなく人と人との関係や心を強くする上で大切とわかる
・オトン(上田家の父)の名言が刺さる!
種くんの描写や展開への絡みが上手くて、子育て中の人が読んでもけっこう胸に来るものがあると思います。子どもって可愛いだけじゃないのよ…でも超可愛いのよ…という部分をちゃんと描いていてリアルなんですよね。
一番刺さったのは、妻を亡くした経験を持つお父さんの言葉です。お互いに過去に大切なものを失くした過去を持つ豊と稔は関係を深めることを躊躇するのですが、それを含めて「愛」なのだと諭すお父さん。
「誰かを愛するということは、失う時の痛みも引き受けることだと思う」
「誰かを愛するということは、失う時の痛みも引き受けることだと思う」
「…この痛みは妻を愛した証なんだ」
「この痛みを味わえて ぼくは幸せだ」
くぅ~!名ゼリフじゃないですか?
くぅ~!名ゼリフじゃないですか?
人は人によって傷つくけれど、人を癒すのはやはり人であると感じる、温かいお話です。
2018
今回紹介したいのはBL小説『美しい彼』(凪良ゆう/徳間書店)です。面白くて一気読みして、その後3回くらい再読していますかね~。
物語の語り手は、吃音症(きつおんしょう)の高校生、平良一成(ひら かずなり)。吃音とは、簡単に言うと「どもり」のことで、緊張などで言葉が発しづらくなる病気です。自己紹介しようとしても、「ひ、ひ、ひ、ひ、ひひひ」とどもってしまうので、誤解されて友だちもできないぼっち状態が小学校・中学校と続きます。
私は、以前まったく同じ状態の知人がいて、電話がかかってくると名乗るのに一苦労していたのをよく覚えていたので、彼に最初からすごく同情してしまいました。
そんな平良の運命が大きく変わるのが、高校2年目の初日。クラスで自己紹介の時に、「清居奏(きよい そう)」というとんでもなく美しい男子に見とれていて、自分の番で思いっきり吃音が出てしまったのです。
その日から、平良はスクールカースト最底辺に確定し、頂点グループからパシリ扱いされるように。当然その頂点グループに清居もいたのですが、ある出来事をきっかけに、平良は清居を神や王様のように(心の中で)崇め奉るようになります。
前半はこの平良の視点で語られ、辛いながらもいじめられる側の心理に共感してぐっとくる部分も多いです。
しかし、一番盛り上がって楽しいのは、「美しい彼」である清居の視点で語られる後半です。「きもうざ」と見ていた平良のことが、次第に無視できない存在になっていく過程や理由がじっくりと語られます。あのとき胸中はこんなだったのね~という部分が謎解きみたいな気持ちよさ。
自分を神や夜空の星としか思っていないような相手に対するもどかしさや怒りが滑稽なほどで、こういう価値観でのすれ違いってありかいなとニヤニヤしっぱなしでした。
続編の『憎らしい彼』もオススメです。ラブだけでなく、若者が人として進路に悩み仕事を通して成長していく様もきちんと描かれていて、読み応えありです。
物語の語り手は、吃音症(きつおんしょう)の高校生、平良一成(ひら かずなり)。吃音とは、簡単に言うと「どもり」のことで、緊張などで言葉が発しづらくなる病気です。自己紹介しようとしても、「ひ、ひ、ひ、ひ、ひひひ」とどもってしまうので、誤解されて友だちもできないぼっち状態が小学校・中学校と続きます。
私は、以前まったく同じ状態の知人がいて、電話がかかってくると名乗るのに一苦労していたのをよく覚えていたので、彼に最初からすごく同情してしまいました。
そんな平良の運命が大きく変わるのが、高校2年目の初日。クラスで自己紹介の時に、「清居奏(きよい そう)」というとんでもなく美しい男子に見とれていて、自分の番で思いっきり吃音が出てしまったのです。
その日から、平良はスクールカースト最底辺に確定し、頂点グループからパシリ扱いされるように。当然その頂点グループに清居もいたのですが、ある出来事をきっかけに、平良は清居を神や王様のように(心の中で)崇め奉るようになります。
前半はこの平良の視点で語られ、辛いながらもいじめられる側の心理に共感してぐっとくる部分も多いです。
しかし、一番盛り上がって楽しいのは、「美しい彼」である清居の視点で語られる後半です。「きもうざ」と見ていた平良のことが、次第に無視できない存在になっていく過程や理由がじっくりと語られます。あのとき胸中はこんなだったのね~という部分が謎解きみたいな気持ちよさ。
自分を神や夜空の星としか思っていないような相手に対するもどかしさや怒りが滑稽なほどで、こういう価値観でのすれ違いってありかいなとニヤニヤしっぱなしでした。
続編の『憎らしい彼』もオススメです。ラブだけでなく、若者が人として進路に悩み仕事を通して成長していく様もきちんと描かれていて、読み応えありです。
2018
というわけで、一発目に書きたいのは夏水りつ先生の『グッドモーニング』(太洋図書)です。
ここで、「ん?」と思った方、よくわかっていらっしゃる…。
BL漫画の名作といえば、当然、アニメ映画化された中村明日美子先生の『同級生』や、それに続くシリーズ、実写映画化もされたヨネダコウ先生の『どうしても触れたくない』等などが入ることは、私だって百も承知です。
もちろん私も大好きですけれど。あ、『同級生』のアニメは観に行きましたけども。
でもそれってみんな書いているじゃーないですか。なのでそれはまた別途(書けたら)書きたいと思います。
さて、この『グッドモーニング』。
でもそれってみんな書いているじゃーないですか。なのでそれはまた別途(書けたら)書きたいと思います。
さて、この『グッドモーニング』。
社会人5年目の林は、朝目が覚めると取引先の美青年・篠原さんの部屋のベッドに裸で寝ています。しかも篠原さんも裸で…という超ベタな冒頭。ノンケの林でしたが、かねてよりホモだと噂の篠原さんが垣間見せる、妙な可愛さや言動、しぐさに心が揺れていく。という、ザッツBL展開です。
話に特に深みがあるわけではありませんし、林のデリカシーのない言動に抵抗がある人はいるだろうな、とは思います。
しかし、私がこの『グッドモーニング』を名作だと思うわけ(たぶんBL特集メディアのどっこも挙げてない)は、
話に特に深みがあるわけではありませんし、林のデリカシーのない言動に抵抗がある人はいるだろうな、とは思います。
しかし、私がこの『グッドモーニング』を名作だと思うわけ(たぶんBL特集メディアのどっこも挙げてない)は、
・たくましい林と中世的な篠原さんという分かりやすいキャラクター
・オモシロと切なさが味わえるシンプルなストーリー
・綺麗な絵ですらっと、1巻完結で読める(ほかに前後編もの1編収録。そっちも良い~)
・モノローグで語り過ぎず、表情だけで繊細な感情が伝わってくる
などなど。挙げれば色々です。何より、コマ割りが大きくてスマホで読みやすい。これは老眼の疑いありの私にはかなり大きなポイントです。
つまり、前回書いた「脳に優しい、目に優しい、心が潤う」が、すべて網羅されているのです。難しいことは何も考えず、ただただハッピーになれる!というわけ。
・モノローグで語り過ぎず、表情だけで繊細な感情が伝わってくる
などなど。挙げれば色々です。何より、コマ割りが大きくてスマホで読みやすい。これは老眼の疑いありの私にはかなり大きなポイントです。
つまり、前回書いた「脳に優しい、目に優しい、心が潤う」が、すべて網羅されているのです。難しいことは何も考えず、ただただハッピーになれる!というわけ。
これがあれば更年期も乗り越えられそう。と思いましたね。
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